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17-D-1090 2018 年 3 月 23 日
株式会社日本格付研究所(JCR)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
株式会社七十七銀行
(証券コード:8341)【据置】
長期発行体格付 AA 格付の見通し 安定的
■格付事由
(1) 宮城県仙台市に本店を置く資金量8兆円弱の地方銀行。県内のリーディングバンクとして預貸金シェアは 4~5割と営業基盤は強固である。堅実な経営方針により、震災直後の11/3 期を除き、上場以降において 赤字を計上したことがない。格付には、県内における盤石な基盤に加え、資産の質や資本充実度などを反
映している。最終利益は貸倒引当金の戻入や有価証券の売却益などにより安定しているが、基礎的な収益
力は低下している。中長期的には本業の収益力を示すコア業務純益(投資信託の解約益を除く。以下同
じ。)の底上げを図れるかが重要なポイントである。
(2) 足元のコア業務純益の水準は従前に比べて低下しているが、県内を中心とする収益性の高い中小企業や個 人向け貸出などに取り組み、貸出金利息の減少に歯止めが掛かりつつある。引き続き事業性評価に基づく
融資の推進などにより貸出金利息を反転増加させられるかに加え、他の地銀と比べ拡大余地のある個人・
法人向けフィービジネス分野の増強などを通じ、基礎的な収益力を強化できるかが今後の課題である。
(3) 金融再生法開示債権比率は、震災の影響から 12年3月末に4.71%(部分直接償却は行っていない)に悪 化したが、その後は着実に改善しており、17 年 12 月末で 2.16%まで低下している。12/3 期以降の罹災 地域の与信費用は、11/3 期に積み増した貸倒引当金の取り崩しによっておおむねカバーされており、全
体の与信費用は戻入が続いている。保守的な引当方法を採用していることから貸倒引当金が厚く、与信費
用が大きく膨らむ可能性は小さいとみている。
(4) 有価証券残高は、震災後の預金増加を背景に大幅に増加したが、近年の公金預金の減少を背景に円貨債券 償還分の再投資を抑制したことなどにより減少傾向にある。円貨債券の金利リスク量は、資本対比でやや
大きいものの、減少傾向にある。一方で、収益確保のために投資信託への分散投資を進めており、投資信
託と株式を合わせた価格変動リスクは大きくなっている。ただし、有価証券評価益は 17 年 12 月末で
1,870 億円(うち株式 1,020 億円)と潤沢にあることなどを考慮すれば、有価証券にかかるリスクは総じ
て管理可能な水準にあるとみている。
(5) 連結コア資本比率は、リスクアセットが大きく増加していることから17年 12月末10.59%と徐々に低下 している。貸出金を増やす計画のなか、リスクアセットの拡大に見合う利益の確保などを通じて現状程度
の同比率を維持していくことが必要である。なお、貸倒引当金や有価証券評価益の厚みは各種リスクの損
失吸収バッファーとして一定程度みなすことができるとJCRはみている。
(担当)大山 肇・加藤 雄紀 ■格付対象
発行体:株式会社七十七銀行
【据置】
対象 格付 見通し
長期発行体格付 AA 安定的
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格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2018年3月22日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:松村 省三
主任格付アナリスト:大山 肇
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に「信用格付の
種類と記号の定義」(2014年1月6日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本件信用格付の付与にかかる方法の概要は、JCR のホームページ(https://www.jcr.co.jp/)の「格付関連情報」に、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014年11月7日)、「銀行等」(2014年5月8日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 株式会社七十七銀行
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての JCR の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外 の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、JCR が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・格付関係者が提供した監査済財務諸表
・格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
JCR は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、 当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. JCRに対して直近1年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、JCRが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、JCRは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、JCRは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。JCRは、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、JCRの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。JCRの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。JCRの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、JCRが保有しています。JCRの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、JCRに無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NRSRO 登録状況
JCRは、米国証券取引委員会の定めるNRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating Organization)の5つの信用格付クラスのうち、以下の4クラス
に登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則 17g-7(a)
項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJCRのホームページ(https://www.jcr.co.jp/en/)に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■本件に関するお問い合わせ先
情報サービス部 TEL:03-3544-7013 FAX:03-3544-7026